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◆大きな栗の木の下で◆





大きな 栗の木の 下で

あなたと 私 仲良く 遊びましょう

大きな 栗の木の 下で







それは、小さな小さな村の話。

それは、小さな小さな子供の話。


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「村の外れの栗の木には

決して近寄ってはいけないよ」



婆さま達が昔から言い聞かせるこの言葉。

まだ幼い女の子が

婆さまの膝に頭を乗せつつ聞き返す。



「な〜ぜ?婆さま?」



聞かれて婆さまはこう答える。



「あの木に住んでる妖精が小さい子供を連れていくからさ」


「なぜ連れていっちゃうの?」




「それはね。その妖精が一人ぼっちで寂しいからさ」




婆さまの話を聞きながら、

女の子はふと考える。



――寂しいなら、私がお友達になってあげてもいいわね――




女の子の考えをよそに、婆さまの話はまだ続く。



「昔ね。この村に女の子がいたんだよ。

そう、妖精に連れて行かれた女の子さ……」







そうして物語は始まる――










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